EOSファシリテーターの役割|会議を導く進行役の実践ポイント

白いスーツに赤いインナーを着た女性が腕を組んで微笑む。EOSファシリテーターの役割と会議を導く進行役の実践ポイントというテキスト入りのビジネスイメージ画像。 EOSを活かした育成支援

EOSファシリテーターの役割|会議を導く進行役の実践ポイント

「会議の進行役」と聞くと、軽い役目のように思われがちです。しかし、EOSにおいてこの役割は、会社の未来を左右するほど重要です。ファシリテーターは、会議中に参加者の意見を引き出し、本質的な課題をあぶり出し、チームを解決へ導く存在。その力が、組織全体の成長速度を大きく左右します。

特に、女性が多いチームや空気を読む文化が強い現場では、遠慮や感情に左右されて議論が深まらないこともあります。そんなときこそ、EOSの会議フレームと進行役の力で、建設的な対話を生み出すことが求められます。

会議あるあると、ファシリテーターの力

白いスーツと赤のインナーを着た女性ファシリテーターが笑顔で立つ、オフィスの緑に囲まれた明るい背景

会議の悩みはどの職場にも共通しています。特に感情や人間関係に敏感なチームほど、以下のような“あるある”に陥りやすいものです。

  • 会議が雑談で終わる
  • 課題が出てもToDo化されない
  • 同じ話が繰り返される
  • 発言が偏り、意見が出にくい

これらを防ぐためにこそ、ファシリテーターの力が必要です。EOSの会議進行ツールを活用することで、感情に流されず、課題に集中しやすくなります。

ファシリテーターが担う6つの役割

役割具体的な実践
時間管理各セグメントに時間を割り当て、会議を90分以内で終える
アジェンダ進行EOSのアジェンダを軸に、議論の流れを整理して進行
発言の活性化沈黙を恐れず、本音を引き出す空気づくり
課題の明確化「それは人の問題か?責任か?ルールか?」と掘り下げる
解決と合意誰が・何を・いつまでに、というアクションに着地させる
会議の振り返り最後に全員が10点満点で採点。気持ち良さでなく、本質的解決に焦点を当てる

毎週の10点満点ミーティング(L10ミーティング)は、組織にとっての定期的な健康診断。ファシリテーターとしての小さな工夫と意識が、チームを一歩前へ進める力になります。

議論にたどり着く会議のつくり方

EOSでは、「IDS(Identify・Discuss・Solve)」という課題解決プロセスが会議の中心に据えられています。
特にこの中で、**最も時間をかけるべきなのが「D=Discuss(議論)」**です。

なぜなら、この時間こそが、チームにとって最も価値のある瞬間だからです。
ただし、「議論」といっても、誰かの説明を延々と聞く場ではありません。
むしろ、全員が意見を持ち寄り、本音でぶつかり合いながら、真因を掘り下げていく時間なのです。

たとえば、表面的な課題に終始してしまうと、議論は進んでいるようで何も決まりません。
そのため、ファシリテーターは「それって本当の課題?」「誰に責任がある?」「今、何を解決したいのか?」と問いかけながら、本質的な議論にたどり着く場をつくることが求められます。

結果として、この「Discuss」にしっかり時間をかけることで、Solve(解決)フェーズが格段にスムーズになります。
つまり、議論は会議の“心臓部”であり、組織を前に進める原動力でもあるのです。

  • 誰かの説明に時間を奪われない
  • 参加者全員が自分の意見を持ち寄る
  • 「なんとなくわかった」で終わらず、解決すべき“本当の課題”を見極める

女性チームや女性リーダーが多い職場では、「雰囲気」や「気遣い」が議論の壁になることもあります。だからこそ、ファシリテーターが空気に流されず、建設的な話し合いを導くことが極めて重要です。

ファシリテーターは「引き出す人」

議論の場をつくり、問いかけ、時に沈黙に耐えながらも真因を掘り下げる。それがファシリテーターの役割です。結論を出すのではなく、参加者の中から答えを引き出す。その姿勢こそが、チーム全体の成長を促すのです。

EOSのルールとツールを活用すれば、「性格」や「感情」による会議の停滞を減らすことができます。ルールに助けられることで、リーダー自身も冷静でいられる。これこそ、女性リーダーにとっての強力な武器となるはずです。

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